まえがき・凡例・付録 :研究社 新英和・和英中辞典
この「凡例」は、研究社 新英和・和英中辞典の凡例 に基づいて作成されています。X 成句
- 1 成句は各品詞の語義の記述の後にアルファベット順に配列し, 標準的なアクセントを付してある. なお, 「動詞+名詞」の成句は原則として名詞の項で, sde by sde 「名詞+前置詞+名詞」のように複数の名詞がある場合には原則として最初の名詞の項 (side) で主記述を与えてある. また, 検索しやすいように, 主記述を与えた箇所以外の語からも適宜 ⇒ による参照マークを付け, 使用者の便に供するようにしてある.
drken a person's door
[通例 否定文で] 人を訪問する
:Don't [Never] 〜 my door again. 二度と私の家のしきいをまたぐな.
drken a person's door
⇒darken .
- 2 白抜き矢印 (⇒) による参照は, 相手項目の同形の成句を見よ, の意である 《上の例参照》.
- 3 イコール (=) は, イコールの後のスモールキャピタル (SMALL CAPITAL) で表記した語の項の成句と同義, の意である.
gve frth
=GIVE off (1).
gve ff
《+》 [〜+off+]
(1) 〈蒸気・臭気・光などを〉発する, 放出する; 〈声などを〉出す
:These plants 〜 off a terrible smell. これらの植物はひどい悪臭を放つ.
(2) 〈枝を〉出す.
XI 句動詞
- 動詞と副詞・前置詞との組み合わせから成る句動詞 (phrasal verb) には特に意を注ぎ, 以下の形式に従ってその構成要素を明確に表記し, 標準的なアクセントを付して成句欄に配列してある.
1 副詞との連結は 《+》 《+》 とすべて明記してある.
gt bck
《+》
(1) (家などへ)帰る; (もとへ)戻る…
tke n
《+》
(1) 〈ものを〉(中に)取り入れる
- 2 ひとつの句動詞の中で後部要素が副詞・前置詞の両方に用いられる時には, 《+》 《+》 《+》 《+》 と, すべて要素を明記してある. なお, その場合, 副詞と前置詞ではアクセントが異なることがあるため, 太字の成句の上にはアクセントを表記せず, [ ] の中で上記の各要素を明記した後に個々のアクセントを表示してある.
get in
[《+》 n]
(1) (中に)入る…
[《+》 in…]
(8) …(の中)に入る…
[《+》 n]
(9) 〈…を〉(中に)入れる, 持ち込む…
[《+》 …in…]
(16) 〈…を〉…(の中)に入れる…
- 3 《+》 における他動詞の目的語の位置が固定しているものについては以下の形式で区別をし, 使用者の注意を喚起するようにしてある.
(1) [〜+目+当該副詞] …目的語が名詞・代名詞いずれの場合でも通例 動詞と副詞の間に置かれるもの.
get over…
[《+》 ver] …
(12) [〜+目+over] 〈いやな仕事などを〉済ませる, 片づける
:Let's 〜 the job over quickly. 仕事は早く片づけよう.
(2) [〜+当該副詞+] … 目的語が名詞の場合には動詞・副詞の後に置かれるが, 代名詞になった場合には動詞・目的語・副詞の順になるもの.
pt p
《+》 …
(6) [〜+up+] 〈抵抗などを〉示す; 〈戦いを〉続ける
:〜 up opposition 反論[異議]を唱える
/〜 up a fight against a new airport 新空港建設反対の戦いをする…
XII 文型について
- 文型といえば, 動詞の基本 5 文型がよく知られているが, この辞書では, 語義と用法を理解してもらうための手段として文型が意義づけられている. このため, 動詞のみならず, 形容詞・名詞・一部の副詞にも文型が適用されている.
特に動詞に限ると, 目的語を表わす +目 と, 補語を表わす +補 の機能的要素を用いながらも, 他に形態的要素を加えた, この辞書独自の文型表示がされている. これも, 語義と文型と用例の有機的つながりを知るための学習上の便法である(前置詞を示す 〔 〕 や, 副詞などを示す 〈 〉 などを参照のこと). 使用者は通例平叙文を基本としたこの文型の意義を理解して, これを一つの指標として語義・用法の理解に供してもらいたい.
なお, 語義との関連から多くの文型が出てくるが(詳しくは文型表を参照のこと), 動詞に関しては, その根本的な考え方には, 自動詞と他動詞の 2 つの大別の中で, 文型 1, 文型 2, 文型 3, 文型 4, 文型 5, 文型 6, 文型 7 の 7 つの基本文型がある. しかし, この中で文型 2 を文型 1 に吸収し, また文型 5 を文型 4 に吸収するなら, 伝統的な 5 文型と合致する.
以下, 注意すべき点を示す.
+補 補語を伴う
+目+目 間接目的語と直接目的語を伴う
+目+補 目的語と補語を伴う
+to do to つき不定詞を伴う
+原形 to なし不定詞を伴う
+doing 〜ing 形を伴う
+過分 過去分詞を伴う
+that that節 を伴う
+wh. wh.節 を伴う 《wh.節 とは what, who (whose, whom), which, when, where, how, why および whether (または whether と同義の if) に導かれる節をいう》
+wh.+to do wh. 疑問詞 《what, who, which, when, where, how など》 +to つき不定詞を伴う
+as if as if, as though に導かれる節を伴う
+前+(代)名 2 つ以上の特定の前置詞に導かれる句を伴う
+副 2 つ以上の特定の副詞を伴う
+副(句・節) 副詞(副詞句または時に副詞節)を伴う
+引用 直接話法の文を伴う
文型は星印 ( ) つきの学習基本語にはすべて明記し, 星印なしの語については省略してある.
なお, +目(+前+(代)名), +(that) のように, 文型の中に ( ) を用いているのは, ( ) の中が省略される場合もあることを意味する.