完全事象系の中から一つの事象が生起したという条件下で,他の完全事象系の中から一つの事象が生起したことを知ることによって伝えられる伝達情報量の平均値.数学的には,この尺度は
〈備考〉1. 平均伝達情報量はX及びYに関して対称である.二つの事象集合X及びYがあったとき,平均伝達情報量は,Xのエントロピーと,Yに関するXの条件付きエントロピーとの差に等しい.すなわち, T(X,Y)=H(X)-H(XlY)=H(Y)-H(Y|X)=T(Y,X) である. 2. Xを情報源での特定の通報の集合とし,Yを通報受端での特定の通報の集合としたとき,平均伝達情報量は,その通信路を通して送られる情報の尺度である.平均伝達情報量は,情報源でのエントロピーとあいまい量との差に等しく,通報受端でのエントロピーと散布量との差にも等しい.