実数値を表示する方法の1つで,数値を{固定小数点で表される部分:仮数部}×{指数部}の形で表現する方法.このとき,指数部の決定方法は底によって決まり,流動的である.例えば,10進数ならば底が10,2進数ならば,底が2となり,これの何乗といった表現方法をとる.一般に,10進数では,[仮数部]E[指数部]というようになる.2進数では,[仮数部]E[指数部]Bという表示をする.例えば10進数で0.000345は,0.345E-3となる.また587692は0.587692E6となる.また,浮動小数点演算が行われる場合には,仮数部でその精度がきまり,その仮数部に何ワード割り当てるかによって単精度,倍精度,高精度にわけられる.
浮動小数点表示法による実数の表現.
<例>数0.000 1234の一つの浮動小数点表示は,0.1234E-3である.ここで,0.1234は仮数,-3は指数で,Eで示している.これらの数表示は,可変小数点の10進法で表されている.浮動小数点基底は10である