don't talk about it.とは 意味・読み方・使い方

「Don't talk about it.」は、「そのことについては話すな」「その話はするな」「その話題を口にするな」「その件には触れるな」という意味の英語表現である。

「Don't talk about it.」は相手に対して特定の話題に触れないように要求する表現である。

文法解説

Don't talk about it. は、否定表現を伴う命令文（いわゆる否定命令文）である。

語句の意味

• Don't は否定形の助動詞。「～するな」という意味。
• talk は動詞の原形。「話す」「口をきく」という意味。
• about it は、前置詞about ＋ 代名詞 it からなる前置詞句。「そのことについて」という意味。

「it」は代名詞であり、既出の特定のものごとを指す。「Don't talk about it.」の文だけでは it が何を指すのか分からないが、文脈上すでに it が指す対象は明確になっていると想定される。

文の構造

「Don't talk about it.」は否定命令文である。「Don't (=do not) ＋動詞」が「～するな」という命令の表現になっている。

命令文の主語は二人称の you であることが半ば自明であり、命令文の主語は基本的に省略される。

命令文でも主語を明示する言い方は可能ではある。主語を明示する場合は「You don't talk about it.」と文頭に主語を置く形を取る。通例は省略される主語をあえて明示すると、クドいニュアンスが強まる。

命令文は普通、現在時制で表現される。

「Don't talk about it.」の使われ方

「Don't talk about it.」は、典型的には、特定の話題を避けるように相手に伝える（諫める）表現として用いられる。

「it」に該当しうる話題は、たとえば、うかつに口外すべきでない機密情報、相手の感情を害したり場の空気を険悪なものにしてしまいかねないセンシティブな話題、あるいは、会話の本筋に関係なく議論を阻害するような与太話、などが想定される。

日本語への訳し方

• そのことについて話すな。
• その話題は口にするな。
• その件について触れるな。
• それを口外するな。
• その件については黙っておけ。
• その話をするんじゃない。
• その話をしないでもらえますか。
• そういうことを言うんじゃない。
• そんな風に言うのはやめたまえ。
• そういうのは言うべきでないよ。

「Don't talk about it.」の使われ方

例文1

［A］ Hey, have you heard about Sarah's situation?
― ねえ、サラの状況を聞いたことある？
［B］ Sorry, don't talk about it.
― ごめん、それに関しては話さないで。

例文2

［A］ Did you know that Tanaka is leaving the company?
― 田中、会社やめるってよ、知ってた？
［B］ Don't talk about it. Keep it under wraps.
― その話は口外するな、秘密にしておけ。

例文3

［A］ I heard there's some news about the project. What happened?
― プロジェクトに関するニュースがあるって聞いたんだ。何があったの？
［B］ Don't talk about it.
― ここでその話をしないでくれ。

類似の表現や言い換え方

• Don't mention it.（その件には触れるな）
• Avoid mentioning it.（その件には触れずにいろ）
• Don't bring it up.（そいつを持ち出すな）
• Stay silent on that matter.（その件については口を噤んでいろ）
• Let's not discuss it.（その件を議論するのはやめよう）
• We shouldn't talk about that.（その話はするべきでない）
• It's best not to bring that up.（その話は持ち出さない方がいい）