1)FORTRANなどの手続き型言語で書かれたプログラムは,通常は基本実行順序に従って,文が現れる順番に実行する.基本実行順序を変更することを,制御の移行と呼ぶ.FORTRANを例にとれば,GOTO文は,算術IF文,ブロックIF文,DO文などとともに制御を移すための文である.具体的には,GOTO文で飛び越し先を指定された場所に位置する文が,GOTO文の次に実行される.
2)一般に,GOTO文を多数使用すると,プログラムは非常に理解しづらくなる.従ってGOTO文は,エラー処理で実行の中断を起こさせる場合などを除いて,使わない方が望ましい.
プログラムを,GOTO文をできるだけ使わないで,連続,条件,繰返しの組み合わせで構成する点が,構造化プログラミングの特徴である.
実行順序の中の指定された点から,通常はラベルによって識別される目標の文へと,プログラム制御の明示的な移行を指定する単純文.
<備考>プログラムの制御の移行を,飛越しという