英和和英

《英》貿易産業省((「1974年保険会社法Insurance Companies Act 1974」の下では商務省DoTが保険監督行政を所管していたが，英国におけるビッグバンの「1986年金融サービス法FSA」の下では，DTIが保険も含めた一切の監督権限を最終的に掌握する中で，FSA第114条に基づき，原則として政府の権限を証券/投資委員会Sibに移管した．しかし，万一Sibに不都合が生じた場合，この権限を再び吸い上げることになっている．'92年4月にメージャー保守政権は，金融サービスに対する行政責任を改革するためDTI金融サービス部の機能とスタッフを大蔵省Exchequerの「証券/投資業務グループ」に移管したが，保険監督については従来同様DTIの「保険部Insurance Division」に残した．英国では，利用者への役務費用は政府として回収する政策を採っており，毎年DTIが保険会社及びロイズLloyd'sに課している保険監督料insurance fees（料金水準は1事業年度中に保険会社が受けるべき総保険料収入額毎に料金が固定されている）は'92年4月1日付で引き上げられた．DTI保険部は，保険会社のアポインテッドアクチュアリーAAに対し，商品開発で採用した料率の技術的な根拠明細を認可前に届け出るよう義務付けている．'97年5月に発足した新労働党政権（ブレア首相/ブラウン蔵相）は，保守政権時代の，大筋では銀行/証券/保険は一つ屋根の下に規制対象とする現行の金融サービス規制 —すなわち3つのSRO（Imro/PIA/SFA）を束ねる証券/投資委員会Sibの上に，DTIが生損保会社の支払能力を規制し，イングランド銀行BoEが銀行を監督している— 体制を急激にリストラする方針を打ち出した；略DTI；＝Board of Trade & Industry；⇒AA, DTI, FSA, GAD, 《豪》ISC, 《加》OSFI, 《米》NAIC, PIA, SFA, Sib, Treasury))