読み方 ワリアテル
ジョブ管理プログラムがシステム資源のうちの記憶領域をジョブやタスクに割り付けること.またデータの記憶領域割り付けは,コンパイラによって行われる.この方法はプログラム言語によって異なり,つぎのように分類される. a)たとえば,プログラムの実行前にある変数の記憶される位置が決定される場合,その変数は「静的」に割り付けられたという. b)プログラムの実行中にある変数の記憶位置が決定される場合,その変数は「動的」に割り付けられたという.例としてALGOL型言語があり,ここではスタック技法を使用して,記憶領域はスタック上にとられる. c)プログラマ自身が記憶領域の「割り付け」や「解放」を行うことができるような言語,たとえばPL/Iなどの場合,記憶領域の管理法としてヒープというリスト構造が用いられている.
ほぼ同じ意味の動詞としてassign,allocateがある.例えば,あるジョブを実行するためオペレーティングシステム(OS)が特定の資源を配分・割り当てる意味でこのallotがよく用いられる.
また,あるオペレーションに対してある時間間隔を割り当てるとか,データ通信での通信路を割り当てるときなどにも使われる.こうした例において多くの場合,allotはassignで代用することができる.
1)あるプログラムの実行に際して,それに必要とされるバッファ,補助記憶装置,入出力装置などのシステム資源をそのプログラムに割り当てること.言い換えると,それら資源をそのプログラムの走行中確保しておくことを指す.
2)プログラミング言語のFORTRANの場合に,割当て型GOTO文(assigned GO TO statement)のGO TO iのiにある値を割り当てるという意味もある.