《A have B》において,haveの対象(図のB)は具体物だけでなく考え・時間・問題・関心などのほか行為・出来事も含む |
|
|
|
|
|
|
|
|
語法haveとthere is [are] there is [are]は「…が~にある」という「ある場所での物の存在」を強調する表現で,話題の中心は「物の存在」である.一方,haveを用いる場合は「主語が何かを持っている」ということが強調され,話題の中心は主語になる/The house has two bathrooms.⇔There are two bathrooms in the house.その家には浴室が2箇所ある |
語法have a+名詞 ①「have a+動作名詞(そのまま動詞になる名詞)」の形の表現/have a walk(散歩する)/have a listen(聞く)/have a taste(味わう)/have a drink(一杯飲む)/have a sleep(眠る)/have a cough(咳をする) ②動作を含意する名詞と共に用いる表現/have a bath(風呂に入る)/have a party(パーティーをする)/have an argument(議論する) ③have a lookはtake a lookとほぼ同義だが,「経験」の意が強いhaveに対して,takeには主語が自ら動作の主体になるというイメージがある.従って「(まだ歩けない赤ちゃんが)散歩した」ことを言う場合,My baby had a walk.は可能だが,take a walkで表現すると不自然 |
語法have toとmust ①have toは助動詞のmustに近いが,mustだと「話者の主観的判断」が強調され,have toだと「種々の要因で…することになっている」という意味合いが強くなる傾向がある.have to doは文字通り「予定された事柄(to do)を現在自分のところに持っている(have)」,そこから「…しなければならないことになっている」の意になる ②mustの否定形はmustn'tだが「…してはならない」の意になり,「…する必要はない」を表すにはdon't have toを用いる |
語法瞬間的動作と過去形,現在完了形 現在完了形は現在との関連性を表しているため,たとえ完了している動作であってもその瞬間を描写するのには向かない.例えば,ボクシングの試合で挑戦者が強いチャンピオンをノックアウトした瞬間に叫ぶ「やった!」に相当するのは過去形のI did it!であることが多い.現在完了形でI('ve) done it!と言うこともあるがhaveは省略される傾向がある.それは〔done it〕をhaveで捉えると,「経験」として表現されてしまい,瞬間的動作のインパクトが弱まるからである.もちろん,時間が経過したあとで勝利をかみしめながら「(本当に)やったんだ」と言う際にはI've done it.が適切になる |
語法have gone toとhave been to He has gone to Chicago.は「彼はシカゴに行って,今ここにいない」という意.この文は,話をしているところから,heが離れてシカゴに行き(gone),その事実が現在も有効である(have),という意味合いで,ここから「今ここにいない」という解釈が生まれる He has been to Chicago.は「彼はシカゴに行ったことがある」という意.「シカゴにいた(be)」という事実を現在との関連でとらえ「行った[いた]ことがある」の意になる.なお,has been in Chicago(シカゴという場所の中にいたことがある)とすると,「シカゴにいた」ということを強調することになる.ただし,((米))ではHe has gone to Chicago.が「シカゴに行ったことがある」と「経験」を表すことがある.特に疑問文ではHave you ever gone to Chicago?(シカゴに行ったことがありますか)のように経験を問うということがはっきりしているため,よく用いられる.また,have been to ...もI've been to the conference room to make a presentation.(私は発表のため会議室に行ってきたところだ)のようにしばしば「完了」の意にもなる |
語法現在完了形と過去形 ①過去形を用いたDid you see Mr. A?(A氏に会いましたか)という疑問文が,単に過去の事実を尋ねているのに対し,現在完了形を用いたHave you ever seen Mr. A?(A氏に会ったことはありますか)は過去の経験を尋ねている.haveが,その過去の事実を「(今も)持っている」という意味合いを生み出すからである.なお,この問いに対しては,現在完了形を用いてYes, I have seen him twice.(はい,2回会ったこと[経験]があります)とも答えられるし,過去形を用いてYes, I saw him twice.(はい,2回会いました)とも答えられる ②このように現在完了形はhaveの作用により「現在との関連性」が強調される.そこで,Have you visited the Renoir exhibition?と聞く場合,展示会が発話時点においてまだ開催されているという前提が働き,「ルノアールの展覧会に(まだ行けるけれど,もう)行きましたか」という意になる ③また,否定文で使われた場合は注意が必要.日本語で「あの家に押し入っただろう?」と聞かれ,否定する場合には「押し入っていません」と答えるが,英語ではI haven't broken into the house.(その家には押し入っていません)と答えると,押し入っていないことが現在有効となり,この日本語に対応した答えとなる.一方,I didn't break into the house.(その家には押し入りませんでした)と答えたのでは,意図的にその家に押し入ることをしなかったという意味合いが出てしまう ④継続用法の場合は,過去形で類似した意味を表現することはできない.It's been snowing for five days.だと「5日間ずっと雪だ」という意だが,これをIt was snowing for five days.としたのでは「過去に,5日間雪が降り続いた時期があった」の意になり,現在との関連性は絶たれる.完了はすんだことなので過去,経験もかつてのことなので過去でも表現できるが,継続になるとそうはいかない |
語法現在完了形に使えない副詞(句) ①現在完了形は現在形have [has]を用い,時制としては現在である.従って現在完了では,明確に過去の時制を表す以下のような副詞(句)は使えない long ago, five years ago, once, formerly, yesterday, the other day, those days, last night, in 1900, after the warなど ②ただし過去の時制を表す副詞(句)でも,現在と関連のあるものや漠然と過去を表す以下のような語句は,「話す時点」との隔たりが感じにくいので,過去形と同様に現在完了形でも用いることができる. long since, in the past, once, one time, today, in my life, for three years, this week, recently, often, always, never, already, beforeなど |
語法現在完了進行形 現在完了進行形でShe has been looking after him for 3 years.と表現すれば「3年間ずっと世話をし続けている」という意になり,今後もそれを続けるだろうということが含意される.一方,She has looked after him for 3 years.だと「3年間世話をしてきたんだから(もうやらない)」ということも考えられる |
語法未来完了形と未来形 未来完了形はwill [shall] have doneで表される.「未来のある時点」をはっきり示す語句がある場合には,will doやwill be doingの形を用いるのが普通.しかし,〈…することになっている〉 というように結果を先取りした気持ちを出したいときには未来完了形がよい By the end of the school year, we will have covered the entire grammar book.学年末までにその文法書を全部終わってしまいます By the end of the school year, we will cover the entire grammar book.学年末までにその文法書を全部終わります |
語法 助動詞の過去形を用いた場合,直説法と仮定法の2つの用法があるため,以下の2通りの意味になりうる I could do it.私はそれができた(直説法);私はそれをしようと思えばできるのに(できないことはない:仮定法) 明確に過去における仮定を表すにはhave doneを助動詞の後に置き,過去の事柄に言及しているということを示す I could have done it.私はそれをしようと思えばできたのに |
語法 have gotは((英))((米))ともに使われる表現だが,特に((英))でよく用いられる.疑問文ではHas Paul got a nice bike?(ポールはいい自転車を持っているだろうか?)のようにhaveを文頭に移動させる.また否定文ではPaul hasn't got a nice bike.(ポールはいい自転車を持っていない)のようにhaveにnotを付ける.過去形had gotは((英))では使われるが,((米))では使われない |
「have」が動詞として使われる場合、所有や保有、行為の実行、経験や体験、義務や責任の存在、生物学的な出産など、様々な意味で用いられる。具体的な例を以下に示す。
・例文「have」が助動詞として使われる場合、完了形を作るために用いられることが多い。また、過去に経験したことや現在進行中の状態を示す際にも使用される。具体的な例を以下に示す。
・例文「have」が名詞として使われる場合、富を持つ人々や、特定の資源や能力を有する国を指す。具体的な例を以下に示す。
・例文
コアとなる意味 | 所有・経験空間に何かを持つ |
ポイント | haveの対象は具体物だけでなく考え・時間・問題・関心などのもの,あるいは行為・出来事を含む. |
②〔存在〕(家族や友人など)がいる(ある),(動物)がいる,...を飼っている
③b(知識・経験・可能性など)を持っている,(...には)...がある
④〔属性・特性〕(...には)...がある;...をしている
⑤〔入手・摂取〕...を手に入れる,持つ,もらう,うける;...をたべる,飲む,吸う
⑥〔経験〕...を経験する,過ごす;(病気)にかかる ;(痛みなどが)ある
⑧〔使役・受益・受身〕(◇haveは「主語が経験空間内である状態を確保する」ということを表し,状況によって「...させる」「...してもらう」「...される」などの意になる) a ((have A doで))(強い立場にいるものが)Aに...させる;Aに...してもらう;Aに...される;Aが(主語の身に)起きる
⑧b ((have A doing))A(人)に...させておく,Aが...しているという状況がある
⑧c ((have A doneで))(主語が)Aを...される;...をしてもらう
have |back
have ... in
①((have|onで))...を身につけている;((have A on Bで))AをBに持っている
③((have |onで))((英))(人)をかつぐ(◇通例進行形で用いる)
have ... out
have ... up
have nothing on...
...しさえすればよい(((米))ではonly have to doともいう)
<...と>(論争などで)やりあって問題を解決する<with>
have it (all) over
①((have to doで))...せざるをえない,...しなければならない,...することになっている
②((have to beで))...であるに違いない,きっと...のはずだ
have ... (all) to oneself
②((口語))(人)を告訴する,(法廷)に呼び出す(◇通例受け身で用いる)
have
since
any
でがある
どのもの
which
be about
なってゆく
some
いくばくか
some
some
his
1時に.
所有すること
the state of possessing something
have
もや
accepting that
もやを通して
through a haze
など